無難な言葉をさがす。すごくやる気があってできる人だと思われないように!?
就労移行支援の仕事のなかで、利用者が作成する履歴書の志望動機欄の添削、企業への実習申し込み時の動機や意思確認など、企業へアプローチやチャレンジするときの想いを確認する機会がある。
おどろくほどまじめに考えてくれていることがあり、びっくりすることがある。まれに、え?軽いなー!!!ということもある。
1)得意・できると宣言しない!
●●が得意、●●ができる、●●に向いている
など、すでにそのスキルがある表現は避けるために必死。
こちらが大したことないことなのに!?と思っても、それは通用しない。わざわざチェックされないし、あまりに控えめに書いたらインパクトがないし。
しかし本人にとっては、企業にできると思われて急に任されると至難の困難。事前にそのリスクを避けようと必死なのだ。
2)興味・意欲を示さない!
●●に興味がある、●●に積極的に取り組みます
など、はっきりした興味・意欲を示すことも避けます。
その企業の仕事に何も興味が持てない・想いがないのかなあ?と不審に思う。
そうではなくて、これも興味・意欲を明示すると、それだけを任されてしまう、それが特にできるのだと思われてしまうのを恐れて、避けている。
必死で無難な表現を探して、働きたい・採用されたい意志は示そうとするから難しい…
3)エンドユーザーへの想いはない
自分ががんばる・仕事を覚えることに必死!
その企業のお客様・商品・エンドユーザーに対する思いまでは表出しません。
一言くらい思ってほしいんだけど、それよりも何よりも自分が失敗しないか、間違ってると指摘されないか、緊張せずにできるか…そんな自分のことで精一杯。
なので、
何をしている企業へいくの?
その企業のことを友達になんて説明するの?
って質問して、概要をお話ししてもらい、やっと気づいてもらうことも。
モー、頼みますよー!!と言いたいところだけれど、
不安や緊張でいっぱいの人は、そんな状態になっちゃうんだなということも納得。
無難な言葉、あなたも選んでいませんか?