就労移行支援って、なんだ!?(その1)
就労移行支援って、なんだ!?
私の本業(現在の収入のメイン)について、業種名だけお伝えしてもなかなか理解してもらえないし、身近に感じるものじゃないとよくわからないらしい。
何度かお話ししても、きょとんとしている人も多いし。
障がい者に関わる仕事というだけで、なんだか尊いことをしているという程度で終わる人もいるし…。
知らない人に知ってもらうつもりで、少しずつ解説してみようと思う。
1)障がいをお持ちの方の就職活動の支援
一言目に言うこと。
まず対象者について、
障がいをお持ちの方がメイン対象。
なかには障がい者手帳を持っていない方も、条件によって利用できる。
精神に関わる通院をしており、「自立支援医療」の受給者はおおむね該当する。
その他の条件もあるので、市町村の福祉窓口に問合せれば確実だ。
就労移行支援は「障害福祉サービス」の一つで、「訓練等給付」に該当し、
定められた期間(原則2年)において、就労に必要な知識・能力の向上に必要な訓練等を提供する。
「障害福祉サービス受給」の条件にパスする人が使えるということになる。
訓練として、福祉サービスとしてやっている。
就職に関して、生活面から企業へのアプローチについて支援している。
2)就職あっせん所ではない!
仕事を紹介してもらえる場所と勘違いする方も多い。
これは間違いだ。
本人の希望に応じて、仕事を探す支援をするので、本人の意思や希望がない限り進まないと思ってほしい。
行けば何かしてもらえる、待っていれば機会をもらえるということはない。
3)A型事業所・B型事業所とは違うの?
「障害福祉サービス」で、「訓練等給付」に該当していることは同じだけれど、この二つは「就労継続支援」に該当する。
こちらは期間の定めはなく、
就労の機会の提供と知識・能力の向上に必要な訓練等を提供している。
支援者がついて、仕事のための訓練としてやっている。
こちらで経験を積んだ方が、就労移行支援を利用しに来ることは多い。
4)どんなところに就職していくの?
これは本人の希望しだい。
一般就労を目指す人がほとんど、その想定で支援しています。
一般というのは、一般企業の求人もあれば、
一般企業の障がい者雇用枠、特例子会社での求人の場合もあります。
企業によっては障がい者雇用経験の有無はまちまちなので、
受け入れに関して実習のお願いをしてお試し期間を設けていただいたり、本人・企業がよい関係を築けるように仲介役をしたり、本人への職場でのコミュニケーションの取り方・仕事に慣れるために「ジョブコーチ」という人を使ってフォローしたり、本人が活躍できて企業側の負担が軽減できるように私たちがお手伝いをします。
多くの企業は、障がい者についてどう扱っていいかわからず、それだけで難色を示されます。わからない=怖い=無理だと思う、ある程度は仕方ないなと思います。
その仲介をして、障がいに関わらず、働くことで社会参加して、一人でも多くの人が活躍できる機会を得られるように支援しています。