伝えるお仕事、ときどきインドネシア語

伝えるお仕事として、広報企画・制作・集計を出版社での経験をもとに手掛けている岡山市在住41歳。就労移行支援事業所で、特に精神障がいをお持ちの方の就職活動と伝える力をつける支援、企業へ障がい者雇用の橋渡しに携わる。大学時代にインドネシア・バリに1年間滞在、ときどきインドネシア語のお手伝いも。ヒトの成長・変化の観察レポートもときどき。

大きな声を出すのが苦手だけど、声を出す役割を私がしなきゃならないから腹をくくったこと

 日頃省エネで生きているため、声量は小さいほうに分類される。

周りに騒々しさをおしつけないことはメリットだけど、相手に聞こえづらいというご迷惑をおかけすることがよくある。「もう1回言ってください」って言われるのはまだいいけれど、聞き取れないまま聞き返すのもあきらめ、よくわからない雰囲気のままその場が終わることも度々ある。これも申し訳ないことをよく知っている。でもすぐには大きな声にならない。お会いしている方、本当にいつもごめんなさい。

 

話す内容の理解、発する相手に対する信頼関係に自信がないときは、しんぜんと声量は小さくなる。雰囲気がよくない、ネガティブな言葉かけをされるとますます声量は小さくなってしまう。そのときの気持ちの在り方、特にその場で自信をもってできるかどうかに左右されている。

基本的に声量が小さいのは、常日頃からの自信のなさなのかもしれない……と言って反省だけしても、変わらないので改めたい。

 

「声を出す役割」というのは、ブラインドサッカーのガイドのことだ。アイマスクを着けてプレーする選手がシュートを決められるように、ゴール裏から声で導く役のこと。

私のチーム、その役わりを日頃の練習からやって試合に出られる人、よく考えたら私じゃないか!と1年ほど前に気がついて、やることにした。他にいないし、私がやらないと試合にチームが出れないって気が付いたから、腹をくくった。

 

そのときは、「私、大きな声を出すのが苦手なんでやめときます」とはちっとも思わなくて。やってればそのうち出せるようになるだろう、そう思えたから今に至る。

とはいえ、まだ自信がないときはある。いつもいつも右肩上がりにできるように、良い方に向かうとは限らないから、停滞してもいいじゃないかっていうことにしている。

 

つい先日、練習中にラジオパーソナリティーの方が見学に来てくださった。とにかく楽しく取材してくださり、取材される側もハッピーになる。せっかくなので、おしゃべりのプロに発声について質問してみた。「大きな声を出すのが苦手で、でも出さなきゃならなくって、基本的なことと言えばなんでしょう?」と。

「腹から声を出す」に尽きるとのこと。だらだら長く話すより、ハッと息を吐きだすように短く出すと特に大きくなるとか。低い声より、高い声が届きやすいよということまで。

やった、これだけアドバイスをもらえるだけでも、とってもうれしい。質問できたこと自体も自信になって、苦手がちょっと払しょくできた気がする。

 

自信を積み重ねていくこと。妄想だけの自信もいいけど、自分でできた!っていう手ごたえのある経験・自信を増やしていくのが私にはいいみたい。